災害事例

建0150 起因物:掘削用機械
事故の型:激突され

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 ドラグ・ショベルで型枠に生コンクリートを打設する作業を行っています。当該機械の運転者が途中で交代し、運転操作パターンを自分に合った「モード」に手動で切り換えました。

 交代した運転者が、バケットに生コンクリートを入れるため、機械のアームを手前に動かそうとしています。

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 手前に動かすようレバー操作をしたところ、思っていた方向とは逆に動き、バケットの前方にいた作業者に当たり、バケットと背後の法面に挟まれました。

 

災害発生防止のポイント。

● ドラグ・ショバルの運転操作パターンを切り換えた後は、作業前に各レバーをゆっくりと操作するなどして、機械の動きを確認すること。

● 作業者はパワーショベルの作業半径内に立ち入らないこと。

● クレーン機能付きドラグ・ショベルでコンクリートバケットによる打設方法等を検討すること。

註: ドラグ・ショベルのバケットによるコンクリート打設は、用途外使用と考えられるので、作業の性質上等やむを得ず実施する場合は、労働者に危険を及ぼすおそれがないよう安全を確保すること(作業半径内立ち入り禁止措置、バケットへのコンクリート投入量の検討等)。また、コンクリートの品質確保の観点からも検討すること。

イラスト災害事例の絞り込み