災害事例

高0021 起因物:高所作業車
事故の型:はさまれ・巻き込まれ

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 ずい道の坑内で、防水シートを貼る作業を高所作業車で行っています。防水シートを貼り終え、次の作業場所へ作業床を移動させるため、高所作業車のブームを伏せ、作業床を降下させようとしています。

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 ブームを伏せるところ、誤って起伏操作レバーを起しに入れたため、高所作業車のブームが起き上がり、作業床が上昇してしまいました。このため、作業者はずい道天端部のコンクリート面と、高所作業車の作業床の手すりの間に頭部をはさまれました。

 

災害発生防止のポイント。

● 高所作業車の運転は有資格者に行わせる。(作業床の高さが10m以上の高所作業車の運転は、技能講習を修了した有資格者に行わせること。なお作業床の高さが10m未満の場合は特別教育修了者でも可能。)

  また、操作レバーの作動パターンを熟知し事前に確認する。

● 運転操作時はとくに後方、上方の状況を注意し、よそ見運転をしない。

● 高所作業車用はさまれ防止装置等の使用も検討すること。(右図参照)

 

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