災害事例

建0008 起因物:車両系建設機械 > 掘削用機械
事故の型:激突され

どんな危険が潜んでいるのでしょうか…(この状況で予知される災害は)

 資材置き場で、H型鋼の表面を塗装した後、油圧ショベルのバケットフックに掛けた「横吊り用クランプ」でH型鋼を反転し、裏側を塗装、終わったH型鋼は「横吊り用クランプ」で吊り、積み上げています。
作業員Aは、「移動式クレーン運転業務特別教育」を修了していますが、「車両系建設機械運転技能講習」については未修で建設機械の操作経験もほとんどありません。さて、この状況からどんな危険が予知されるでしょうか?

 

どうすれば防げるでしょうか…(こんな災害が発生しました)

 塗装の終わったH型鋼を積み上げ、作業員Bがクランプを外していたとき、作業員Aが誤って油圧ショベルの操作レバーを動かしたため、バケットが動いて作業員Bの胸を強打し死亡しました。

 

災害発生防止のポイント。

  1. 車両系建設機械の運転業務は、有資格者に行わせなくてはならない。
  2. 運転中の車両系建設機械に接触することにより危険が生じる恐れのある箇所に労働者を立ち入らせて作業を行わせる時は、誘導者を配置する。
  3. 車両系建設機械をその主たる用途以外の用途に使用しない。

イラスト災害事例の絞り込み