機関誌「建設荷役車両」

執筆者紹介

【石橋明工学博士(東北大学)の紹介】

 1939年生まれ。中央大学法学部卒。海上自衛隊対潜哨戒部隊飛行幹部を経て、1969年全日本空輸(株)入社。1972年機長。同社において、主として安全管理業務に従事。

・YS-11、B-737、L-1011、B767型機などに乗務。およそ19,500時間の飛行時間を記録し、1999年12月定年退職。

・1981年に官民パイロットを中心とした「航空運航システム研究会」設立に参画。1982年南カリフォルニア大学航空安全管理課程を修了。1995年から6年間、飛行勤務の傍ら早稲田大学大学院人間科学研究科においてヒューマンファクターズの研究に従事。1998年、ヒューマンファクター研究所を恩師らと設立し、研究開発室長兼事務局長に就任。

・この間、全日空国際線主席機長などを務める傍ら、FSF日本支部事務務局長、アジアパシフィック航空会社連盟テクニカルチェアマンなどを歴任したほか、(社)日本航空機操縦士協会常務理事安全技術委員長及び同顧問などを歴任。

・定年退職後は、筑波大学客員研究員、早稲田大学、京都大学、東海大学などの非常勤講師、JR西日本安全諮問委員、JAXA有人サポート委員、中災防東京安全衛生教育センター講師、航空保安大学校部外講師などを歴任し、産業安全の研究に従事。

・2008年東北大学博士後期課程へ編入学。技術社会システム専攻2010年9月工学博士取得により同課程終了。新たに「(株)安全マネジメント研究所」を設立、代表取締役所長に就任。産業界の安全推進活動を支援する研究に従事している。

・学会では、日本人間工学会、日本原子力学会、計測自動制御学会、日本航空宇宙学会、ヒューマンインタフェース学会、プラントヒューマンファクター学会、国際経営文化学会、米国航空宇宙医学会などで幅広く活動し、失敗学会理事組織行動分科会長を務めるなど、

 生涯現役をモットーに、産業安全の研究及び成果の普及に励んでいる。

著 書:

「事故は、何故繰り返されるのか?」、「リスクゼロを実現するリーダー学」など。

近著では、「命を支える現場力」、「安全を支える組織力」(共著)などがある。

論 文:

「VTA事故分析手法」など、国内・国際学会などで多数発表している。

その他:このほか、NHKや朝日新聞などで事故解説なども担当している。

ボランティア活動では、神奈川航空少年団長を務める。